OB会役員の奨学生生活体験談

就職氷河期にも奨学生経験で3社から内定

私は4人兄弟の長女で、高校を卒業したら就職する予定でした。しかし、高校1年の時の担任の先生が、東京で新聞奨学生として大学を卒業されたということを聞き、家の事情を考えると、自分も大学に進学するにはその方法を活用すれば良いのだと思うようになりました。

毎日新聞には毎日セミナーという予備校があり、浪人が決まった段階でここに入ろうと決めました。受験勉強をしながら配達と集金を並行していくのは、正直しんどいと思ったことも何度かありましたが、共に勉強していた毎日セミナーの仲間や、販売所の同僚等に支えられていたなと強く感じます。

一番思い出に残っているのは、大切な自分の成人式の日が大雪になり、朝3時から7時間近くかけて配達をしたことです。自転車に乗ることもできず、ひたすら歩いて200件近く新聞を配っている時は、どうしようかと途方に暮れてしまいましたが、新聞を待っているお客様のことを思うと責任感が芽生え、諦めずに最後まで配り終えることができ、本当に良かったと思いました。

高校を卒業して、予備校生から大学生まで新聞奨学生として活動できたことは、現在もいろいろな場面で役に立っていると思っています。まず就職活動の際にも、自分の卒業した2000年から2001年は就職氷河期と言われていましたが、この奨学生経験で3社から内定をもらうことができました。

また、仕事をしていく上で、粘り強さや我慢強さ、最後まで諦めない精神を学ぶことができたと思います。今も新聞奨学生時代の友人とは、連絡を取り合い、一緒に食事をすることも回を重ねています。

ここで得た経験が今に活かされているということは間違いありません。これから大きな夢や希望する将来に向かっている高校生が、経済的な理由で、それを諦めなければいけないということがもしあるとすれば、こういう制度を活用する方法もあるということをお伝えしたいと思います。

プロフィール

川手 美樹

毎日奨学生OB会副会長

川手 美樹(第29期生)

北海道出身
昭和52年生まれ
成蹊大学経済学部 卒業
カネボウ化粧品販売(株) 勤務

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