OB会役員の奨学生生活体験談
「自分で選んだ道。自分で選んだ方法」が奨学生生活の支え
私は高校生活の3年間を演劇部で過ごしました。「東京に出て本格的に役者を志したい」という希望を持ちながら、「将来の職業として現実的ではない」と何度も諦めようとしました。
しかし、なかなか諦めきれず、そしていざ「やらない後悔よりやって後悔」と演劇の道に進む事を決めた時に、この新聞奨学生という制度がある事を知りました。
演劇の道に進む事は自分勝手な夢だと思っていましたから、親に学費を出して欲しいとは頼めません。
と言うより、「私はこの制度を使って勉強するんだから、自分で学費を何とかするんだから、お願い反対はしないで!」という勢いで進学の事と奨学生の事をセットにして親に話を切り出したと記憶しています。奨学生制度を利用して通える演劇関係の学校も事前に調べ、かなりの準備をして伝えました。
この「自分で選んだ道。自分で選んだ方法」という事が、私の2年間の新聞奨学生生活の支えになっていたと思います。
毎日の早起きに加え、ダンスの授業もあったので、体力的にかなりきつい時期もありましたが、それでも乗り越える事ができたのは、自分のやりたい事を毎日学べる楽しさ、それを成すために自分で選んだ方法なのだと納得できていたからだと思います。
同じ販売所の皆さんにも随分と助けて頂きました。家族から離れる事で家族のありがたさを知ったのと同じように、奨学生を卒業して初めて販売所の皆さんにどれだけ助けられていたかを知りました。
私にとって、必要な2年間だったのだと思います。
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